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霧仙人KK-18X ヒット商品 霧仙人KK-18Xはこうして生まれた
農家の声を基軸にした、工進の商品開発物語
普段はなかなかご紹介することが出来ない商品開発の裏側。今回は、“プロジェクトX”風にまとめてみましたのでぜひご一読ください。

農家の生の声を開発担当者が伺うことが出発点
 
商品開発部の坂田祥行はその日、新潟北部の農機販売店まで足を伸ばしていた。訪問すると大概の場合、店頭に集う農家の方々から直接話を聞くことができる。その大半はお年よりで、明るく気さくな方が多い。「暑いですね」から会話が始まる。そして「今はどんな噴霧器を使っておられますか」から始め、その使い勝手や故障の頻度、使っていて困ることを聞いていくのだ。

 もちろん、うまくいかないことも多い。新潟でも案の定、難問につかまった。言葉の壁新潟弁だ。「おらって、あさげばはぁいぇっけナ」「はぁ?」・・・だめだ、う〜ん。それでも汗をかきかき思いを伝え、どうやら「自分達は朝早くから長時間農作業をするからエンジン式を使っている。しかしとにかく重くて困る」ということがわかった。
別の人の話では、「充電式は排気ガスが出ないからぜひハウスで使いたいが、今あるものでは残念ながらパワー不足で使えない」ということだった。

 こうした顔を合わせての地道な調査は、坂田にとって苦労を上回る意味がある。いざ、開発にかかったとき、調査で出会ったたくさんの顔が頭に浮かび、「あの人もこの人もきっと喜んでくれる」と思うと、われながら意外なほど大きな励みになるのだ。

らくらくバッテリー交換
らくらくバッテリー交換
世にない商品の開発に伴う困難
 
今回坂田が開発を担当することになるのは、エンジン式動力噴霧器並みパワーを持つ、バッテリー噴霧器の商品だ。坂田は1か月半で調査を終了し、共にチームを組んで開発に当たる1年後輩の坂野周平とともに、営業部門の面々を抑えて開発の大枠を話し合うミューティングへとこぎ着けた。大きな課題は二つ。一つは 大きくて重いバッテ リーを、いかにしっかりと安全に、しかも簡単に着脱できる形で本体に組み込むか。もう一つは、「もし途中で電池が切れたら、翌日に作業を持ち越さなければならない」という心理面での不安が、予想以上に大きなネックとなっていることに対し、バッテリー残量を確認しやすくすること。これを解決するには、表示ランプを手元ノズルにもってくるのがいちばんだが、課題は、接続ラインが長くなり、薬液や水をかぶりやすくなることによって生じる故障の危険性にどう対処するか。坂田と坂野は相談の末、バッテリー部分を坂田、手元ノズルを坂野の担当と決め、早速課題解決に取りかかった。

  坂田は、いざ具体的に考え始めてみると、与えられ課題が思っていた以上に難しいことを認めざるを得なかった。なかなかうまいアイデアは出てこない。こんな坂田を解決に導いたのは、ヒント探しに電器店を見て歩いているときだった。まず、電動アシスト自転車のバッテリー部を見た時、「これだ!」とひらめいた。さらに、意外にも電子ジャーの押せばパカッ と開くふたにピンときた。この二つを組み合わせてアレンジも加えて、 なんとか最初の図面を仕上げることができた。早速、アクリル板を切り貼りして、実際に試作してみる。ああでもないこうでもないと 改良を繰り返 して、やっと、安全でしかも着脱しやすいという、注文通りのバッテリー設計に成功した。うまく思い通りに開発が進み始めると、頭に思い浮かぶ農家 の方々が、みんな笑顔で「こりゃ使いよいわ」とほめてくれる気がして、 どんどん気分がのってくる。

  この間、坂野も順調に手元ノズルの設計を進めていた。心ひそかに“ドルフィンノズル”と名づけたそのノズルは、本当にちょっとイルカを 思わせるような美しい形状でとても握りやすい。握ったまま親指でスイッチを操作し、ON/OFFや3段階の圧力切替が行える。もちろん、当初から課題となっていたバッテ リー残量表示ランプもきちんと組み込んだ。

  こうして設計のメドがほぼついた段階で、先輩格の坂田が中国へ飛ぶことになった。高品質・低価格を実現するためには、中国工場での量産と、そのためのしっかりとし た技術指導が欠かせない。ちなみに工進では、開発担当者が企画・設計、部品づくりはもちろん、製造の立ち上がりまで責任を担う体制をとっている。
  襲い掛かるトラブルの連続
 
しかし、残された坂野には様々なトラブルが襲いかかってきた。まず、スイッチ用の基板サンプルを日本でつくり、中国で試作させたところ、何度やり直させても思うようなものができてこない。またやり直し。そんなことを繰り 返すうちに、あっという間に時が 過ぎていく。ついに、別件で中国に行った佐竹孝司常務がその現状を知るに至り、国際電話がかかってきた。「すぐにこっちへ来い!」。 大あわてでその日のうちに写真を撮りビザを申 請して、機上の 人に。到着後、すぐに基板をつくっている工場に駆けつけた。すると、たとえ 言葉の壁があってもやはり直接のやりとりは素 早いもので、わずか2日間の滞在で問題を片づけてしまった。相手とは筆談中心で奮戦し、持参した ノートは帰るまでにすっかり文字や図でいっぱいになっていた。
  トラブルはこれだけで終わらな かった。極めつけは、坂田の描いた図面をもとに中国に発注して届 いたモーター1000個が、サンプルで確認してあった仕様を満たしてお らず、まるで使い物にならないことだった。あまりの大打撃に坂野は完全なパニック状態。上司である川勝洋課長は、即刻自ら中国に飛び、5社 に試作を依頼。通常1か月は要求される納期を直談判の迫力で2、 3日に縮めてもらい、仕上がりを待ってその手で持ち帰った。その 5点のサンプルを同時に耐久試験 にかけ、最もすぐれていた1点を選んでなんとか量産へとつないだ。
  影響は最小限に食い止めたものの、スケジュールの遅れは坂野を追いつめていく。この当時、深夜、ベッドの傍らにあったぬいぐるみを取り上げ、妻に「これ、中国工場に送っといて」と言って渡したとい う。とにかく1日でも1時間でも早くと、夢の中でまで必死だった。やがて中国での量産も立ち上がり、予定よりひと月余り遅れながらも、ついに4月末、初出荷の日を迎えることができた。初出荷前に皆で撮った写真は、何物にも代え難い宝物だ。待ちに待った新商品の初出荷。もちろん納期が遅れ、皆様に多大なご迷惑をおかけたしたことは弁解の余地はありません。ただ、このお話から、私たちが農家の方に本当に喜んで頂ける商品創りに果敢に挑戦していることを、少しでもお伝えすることが出来た なら幸いです。

左より坂野・奥谷部長・坂田 左:坂田 右:坂野
左より坂野・奥谷部長・坂田
左:坂田 右:坂野
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